親が見守りカメラを嫌がるときは?監視せず見守る7つの方法

「見守りカメラを付けたら安心なんだけどな」

離れて暮らす親のことが心配になると、一度はそう考える人も多いのではないでしょうか。

スマートフォンから実家の様子を確認できれば、電話に出ないときも安心できそうです。

ところが、いざ親に話してみると、

「そんなもの付けなくていい」

「家の中を見られるなんて嫌だ」

「監視されているみたいで落ち着かない」

と断られてしまうことがあります。

おやまも
おやまも

子ども側からすると「心配だから付けたい」なんですが、自分が親の立場だったら、家の中をいつでも見られるのは私もちょっと嫌だと思うんですよね。

ここで大切なのは、親を説得して何とかカメラを設置することではありません。

見守りカメラは「親を見守るための手段」の一つにすぎません。

カメラを嫌がるなら、カメラを使わない方法を探せばいいのです。

この記事では、離れて暮らす親が見守りカメラを嫌がる理由と、カメラを使わずに見守る7つの方法を紹介します。

「親には今まで通り暮らしてほしい。でも離れている自分も少し安心したい」

そんな家庭に合う方法を考えてみましょう。

親が見守りカメラを嫌がるのはおかしいことではない

まず知っておきたいのは、見守りカメラを嫌がること自体は不思議ではないということです。

子ども側と親側では、見守りカメラの見え方が違います。

子ども側親側
何かあったとき確認できて安心家の中を見られている気がする
電話に出なくても様子が分かる好きな時間に好きなことをしにくい
転んでいないか確認したいそこまで心配される年齢ではない
離れているから仕方ない自分の家なのに落ち着かない

どちらが正しいという話ではありません。

見守る側は安心したい。

見守られる側は、今まで通り自由に暮らしたい。

両方とも自然な気持ちだと思います。

まず「なぜカメラを付けたいのか」を考えてみる

親を説得する前に、一度こちら側の目的を整理してみます。

本当に欲しいのは「親の映像」でしょうか。

それとも、

  • 今日も普段通り生活していると分かれば安心
  • 電話に出なくても家にいることが分かれば安心
  • いつもと違う状態だけ分かれば安心
  • 何かあったとき誰かに確認してもらえれば安心

なのではないでしょうか。

おやまも
おやまも

ここを考えると「別に映像を見たいわけじゃないんだよな」と気づくことがあります。普段通り暮らしていることが分かれば、それで十分だったりするんですよね。

目的が分かれば、見守りカメラ以外の方法も選べるようになります。

親が見守りカメラを嫌がる主な理由

親がカメラを嫌がる理由は家庭によって違いますが、よく考えられるのは次のようなものです。

家の中を見られている気がする

自宅は、本来もっとも気を抜いて過ごせる場所です。

そこにカメラがあることで、「子どもが見ているかもしれない」と意識してしまう人もいます。

まだ見守られるほど年を取っていないと思っている

子どもから見れば「もう心配な年齢」でも、親本人はそう感じていないことがあります。

今まで一人で生活してきた人ほど、突然「見守られる側」になることに抵抗を感じる場合もあるでしょう。

子どもに心配をかけたくない

「自分は大丈夫だから、あなたは自分の生活をしなさい」

そんな気持ちから、見守りそのものを断る親もいます。

機械を増やしたくない

カメラそのものではなく、新しい機械を家に置くことを面倒に感じている場合もあります。

Wi-Fi、アプリ、設定などの言葉が出てきただけで「よく分からないからいらない」となることもあります。

「カメラが嫌」という言葉だけで終わらせず、何が嫌なのかを聞いてみると、別の方法が見つかりやすくなります。

見守りカメラを使わずに親を見守る7つの方法

ここからは、カメラを使わない見守り方を紹介します。

一つだけ選ぶ必要はありません。

親の生活や家族との距離に合わせて、いくつか組み合わせる方法もあります。

1.電話やLINEでゆるく連絡する

親がまだ元気で、電話やスマートフォンを普段から使っているなら、まずはこれで十分な場合があります。

毎日長電話をする必要はありません。

「今日は買い物行ってくる」

「晩ごはん食べたよ」

そんな短いやり取りでも、普段の様子は分かります。

ただ、電話に出ないたびに心配になっているなら、電話だけに頼らない方法も考えてみましょう。

親と連絡が取れないときの考え方は、別の記事で詳しくまとめています。

「離れて暮らす親が電話に出ないとき|まず確認したいことと安否確認の方法」

2.家族や親戚で連絡する人を決める

見守りは、一人で全部やる必要はありません。

兄弟がいるなら、例えば、

  • 月曜日は自分
  • 水曜日は兄
  • 週末は姉

のように、なんとなく役割を分けておくだけでも負担が軽くなります。

親からしても、毎日同じ人から「大丈夫?」と確認されるより、普通の家族の会話として続けやすくなります。

3.人の動きを見るセンサー型を使う

カメラを嫌がる家庭で候補になるのが、センサー型の見守りです。

映像を撮るのではなく、家の中の人の動きなどから、普段通り生活しているかを確認します。

例えば、日常的に人が通る場所にセンサーを設置し、一定時間動きが確認できない場合に知らせるタイプがあります。

カメラとの大きな違いは、「何をしているかを見る」のではなく、「普段通り生活しているかを見る」ことです。

現在は警備会社などにも、カメラを使わずセンサーで見守るサービスがあります。

おやまも
おやまも

私なら、親がカメラを嫌がったら最初に調べるのはこのタイプです。「映像は見ない。普段通り動いているかだけ分かる」と説明できるので、話もしやすいと思います。

4.家電の使用状況などを使って見守る

普段使っている家電などの利用状況を、見守りのきっかけとして使う方法もあります。

このタイプのいいところは、親が「見守られている」と意識しにくいことです。

毎日使っているものを、いつも通り使う。

その結果から、離れている家族が普段の生活を確認します。

ただし、どの家電をどのように使うかは親によって違うため、その人の生活に合うかを確認して選びましょう。

5.定期的に電話や訪問をしてくれるサービスを探す

機械ではなく、人とのやり取りを使った見守りもあります。

地域やサービスによっては、定期的な電話や訪問などを通して様子を確認する仕組みがあります。

親が人と話すのが好きなら、カメラよりこちらの方が合う場合もあります。

親が住んでいる自治体にも見守りに関する制度がないか、一度確認してみるといいでしょう。

6.必要なときだけ使う通報型を選ぶ

「普段の生活まで見てほしくない」という親なら、必要なときだけ本人から連絡できる仕組みを検討する方法もあります。

見守る側から常に確認するのではなく、親本人が必要だと感じたときに使うタイプです。

常に見られている感覚が少ないため、カメラには抵抗がある親でも話を聞いてくれる可能性があります。

7.家族が遠いなら「駆けつけ」まで考える

最後に考えておきたいのが、何かあったあと誰が実家へ行くのかです。

カメラでもセンサーでも、異変に気づくことはできます。

でも、実家まで車で2時間かかるなら、自分ですぐ確認しに行けるとは限りません。

おやまも
おやまも

結局ここなんですよね。「様子が分かれば安心」なのか、「何かあったとき自分の代わりに確認してくれる人まで必要」なのか。実家との距離で答えが変わります。

家族がすぐ行けない家庭では、異変を知らせる機能だけでなく、必要に応じて現地確認を依頼できるサービスまで比較する意味があります。

カメラなしの見守り方法を比較

方法親の負担プライバシー費用家族が遠い場合
電話・LINE少ない高い低い
家族で連絡少ない高い低い
センサー少ない比較的高いサービスによる
家電利用型少ない比較的高いサービスによる
電話・訪問型サービスによる高いサービスによる
通報型操作が必要な場合あり高いサービスによる
駆けつけ型比較的少ないサービスによる比較的高い

それでも見守りカメラを使いたいなら、親とルールを決める

話し合った結果、「条件付きならカメラでもいい」と親が納得する場合もあるでしょう。

その場合も、ただ設置するのではなく、先にルールを決めておくとお互いに使いやすくなります。

カメラを使う前に話しておきたいこと

  • どの部屋に設置するか
  • どこまで映るようにするか
  • どんなときに映像を見るか
  • 録画するかどうか
  • 誰が映像を見られるようにするか

例えば、リビングをずっと映すのではなく、玄関付近など親が納得できる場所だけにする方法もあります。

大事なのは「心配だから仕方ない」で決めてしまわないことです。

親本人に知らせずにカメラを設置するのは避けましょう。

見守りを続けるには、親子の信頼関係も大切です。

親に見守りの話をするときは「あなたが心配」だけにしない

見守りを提案するとき、つい言ってしまいそうなのが、

「もう年なんだから」

「何かあったら困るから」

「こっちが心配なんだから付けてよ」

という言葉です。

でも、これでは親からすると「年寄り扱いされた」と感じるかもしれません。

私なら、もう少しこちら側の事情として話します。

「離れていると、電話に出ないだけでこっちが心配になるんだ。家の中を見るカメラじゃなくてもいいから、お互い安心できる方法を一緒に考えない?」

「あなたを監視したい」のではなく、

「離れている自分も安心できる仕組みがほしい」

と伝えるわけです。

おやまも
おやまも

親のためだけではなく、離れて暮らす自分の安心のためでもある。そう考えると、話し方も少し変わると思います。

結局どの方法を選べばいい?

迷ったら、「何が分かれば自分は安心できるか」で考えてみてください。

知りたいこと考えやすい方法
今日も元気そうか知りたい電話・LINE・定期連絡
普段通り生活しているか知りたいセンサー・家電利用型
親が必要なときだけ助けを求めたい通報型
何かあったあと家族がすぐ行けない駆けつけ型も比較
映像で直接確認したい親の同意を得たうえでカメラ

「一番高機能なサービス」を選ぶ必要はありません。

今の親に必要な分だけで十分です。

まとめ|見守ることと、監視することは違う

離れて暮らしていると、親の様子が見えないことが不安になります。

だから「カメラがあれば安心」と考えるのは自然なことだと思います。

でも、親が嫌がっているなら、無理にカメラを付ける必要はありません。

電話でもいい。

センサーでもいい。

定期的に誰かと話す方法でもいい。

家族が遠ければ、必要に応じて駆けつけまで含めて考える方法もあります。

おやまも
おやまも

親には今まで通り暮らしてもらいたい。でも離れている自分も安心したい。その間を取れる方法を探すのが、このサイトで考えていきたい「見守り」です。

見守りの目的は、親の生活を見ることではなく、親も家族も安心して今の暮らしを続けられる状態をつくること。

カメラを嫌がるなら、それをきっかけに「うちの親にはどんな見守り方が合うのか」を一度家族で話してみてください。

この記事を書いた人

離れて暮らす高齢の親を持つ同世代の立場から、「まだ介護は必要ない。でも最近ちょっと心配」と感じたときに役立つ情報を発信しています。

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