スマホが苦手な親を見守る方法7選。離れていても続けやすいやり方

見守りの基本

親がスマホを使えないから、見守りサービスは無理なんじゃないか…

この記事では、スマホが苦手な親を見守る方法について解説します。

見守りの方法は7つあり、そのうち親が何も覚えなくていいものが4つあります。

選ぶときの基準は機能の多さではなく、親が新しく覚えることがどれだけ少ないかです。

私自身も離れて暮らす親がいて、機械が苦手な親に合う方法を一つずつ調べてきました。

親に無理を通してもらう前提を外すと、選べる方法はぐっと増えます。

スマホが苦手でも見守りはできる

結論から書くと、親がスマホを使えなくても見守りは成り立ちます。

スマホを使うのは見る側である家族のほうで、親の側ではないからです。

親の家に置いた機器が情報を送り、それを家族がスマホで受け取る形になります。

「親がスマホを使えないと見守りできない」というのは、思い込みであることが多くあります。

親の側は普段どおり暮らすだけ、という設計のサービスがいくつもあります。

機器が情報を送り、家族がそれを受け取る、という役割分担になっています。

むしろ問題になりやすいのは、親にアプリを入れてもらう前提のサービスを選んでしまうことです。

最初はうまくいっても、更新やパスワードの入力でつまずいて止まります。

親側の負担がゼロに近い方法から選ぶと、そこで詰まらずに済みます。

見守りの方法は「親が何を覚えるか」で分かれる

7つの方法を並べる前に、分け方を先に決めておきます。

基準にしたいのは親が新しく覚えることがいくつあるかです。

覚えることがゼロに近いほど、その方法は無理なく続きます。

  • 覚えることゼロ:センサー・家電利用・訪問サービス
  • 今までどおりで済む:固定電話での連絡・家族の当番制
  • 1つだけ覚える:通報ボタンを押す・駆けつけを呼ぶ
  • 親側にアプリが必要:この場合は候補から外す

この3段階で考えると、スマホの得意不得意はほぼ関係なくなります

親に求めるのは、多くても「ボタンを押す」の1つだけで済みます。

見守り全体の選択肢は離れて暮らす親を見守る10の方法でまとめています。

スマホが苦手な親を見守る7つの方法

ここからは、親がスマホを使わなくても成り立つ7つの方法を見ていきます。

まずは、親が今までどおりでいられる方法からです。

固定電話で曜日を決めて連絡する

親が長年使ってきた固定電話なら、新しく覚えることは何もありません。

大切なのは回数よりも、曜日と時間を決めておくことです。

「日曜の夜にかける」と決めておくと、出なかったときにすぐ異変へ気づけます。

  • 親が覚えること:なし(今までどおり出るだけ)
  • 決めておきたいこと:出なかったときに次に何をするか
  • コツ:用件がなくても、天気や食事の話だけで切り上げてよい
  • 声の調子や話す速さの変化にも耳を向けておく

弱点は、連絡と連絡のあいだが空くことです。

週1回なら、その間に起きたことは次の電話まで分かりません。

電話に出ないときの動き方は離れて暮らす親が電話に出ないときでまとめています。

家族で連絡の当番を分ける

連絡を一人で背負うと、忙しい時期に途切れてしまいます。

きょうだいや親戚で曜日ごとに担当を分けると、負担が偏りません。

親から見ても、連絡してくる相手が一人に集中しないほうが気楽です。

  • 親が覚えること:なし
  • 決めておきたいこと:連絡が取れないときに誰が動くか
  • コツ:家族側だけでグループを作り、様子を共有する
  • 担当の曜日を親にも伝えておくと、待っていてもらえる
  • 旅行や出張で抜ける週は、前もって代わりを決めておく

家族側のグループに親を入れる必要はありません。

情報のやり取りは家族側だけで完結させると、親の負担はゼロのままです。

近所に親しい方がいれば、気づいたことがあれば教えてほしいと伝えておきます。

親が操作しないセンサーを置く

廊下やトイレの前に小さなセンサーを置き、人の動きを見る方法です。

一定の時間動きがないと、家族のスマホに知らせが届きます

親は普段どおり歩くだけでよく、触る必要も見る必要もありません。

  • 親が覚えること:なし
  • 置き場所:親が毎日通る場所を選ぶ
  • できないこと:何が起きているかまでは分からない
  • 知らせが来る条件を家族側で変えられるか確認する
  • 電池が長持ちするタイプを選ぶと手間が減る

寝室だけに置くと日中の様子が分からず、知らせが増えすぎることがあります。

1か所から始めて、必要になったら増やす進め方が無理のない形です。

映像が残らないため、カメラを断られた家庭の代わりにもなります。

毎日使う家電から様子を知る

親が毎日使う家電を通じて、生活のリズムを知る方法です。

電気ポットが代表的で、お湯を使った時間が家族に届きます

電気やガス、水道の使用量から生活の様子を知らせるサービスもあります。

  • 親が覚えること:なし(今までどおり使うだけ)
  • 相性がいい家庭:機械を増やしたくないと言われた
  • できないこと:体調そのものを知ること
  • 今ある家電を替えずに使えるタイプもある

親側の負担がほぼゼロという点で、この方法は特に相性がよくなります。

新しい機械を覚えるのではなく、今ある習慣がそのまま使えるためです。

ただし分かるのは使ったかどうかまでで、その先の判断は家族に委ねられます。

押すだけの通報ボタンを備える

具合が悪くなったときに、ボタンを押すだけで知らせられる機器です。

ペンダント型なら首から下げて持ち歩けるため、離れた部屋にいても押せます。

親に覚えてもらうのは「困ったら押す」の1つだけです。

  • 親が覚えること:1つ(困ったら押す)
  • 確認したいこと:押したあと、誰につながるのか
  • 家族の役目:充電や電池の交換を引き受ける
  • 防水かどうか(浴室でも押せるか)

押したあとに誰が対応するのかで、この方法の意味は大きく変わります。

家族だけに届くのか、業者の窓口につながるのかを申し込む前に確認します。

防水のものなら浴室でも使えるため、置き場所に困りにくくなります。

電話や訪問をしてくれるサービスを使う

決まった曜日に、オペレーターが親へ電話をかけてくれるサービスがあります。

担当者が実際に家を訪ねて、様子を確認してくれるタイプもあります。

どちらも親は電話に出る、あるいは応対するだけで済みます。

  • 親が覚えること:なし
  • 確認したいこと:実家の地域が対応エリアに入っているか
  • 付いてくるもの:家族以外と話す機会
  • 訪問の回数(月1回か週1回かで役割が変わる)

見守りと同時に会話の機会が生まれるのが、機器にはない良さです。

機械が苦手な親ほど、人が関わるタイプとは相性がよくなります。

サービスの種類ごとの違いは離れて暮らす親の見守りサービス7種類で整理しています。

家族が遠いなら駆けつけまで含めて考える

実家まで車で何時間もかかる場合、知らせが届いても家族はすぐ動けません。

そこで、代わりに人が向かってくれるサービスが選択肢に入ります。

セコムやALSOKといった警備会社が、この駆けつけまでを含めた見守りを提供しています。

  • 親が覚えること:1つ(困ったら押す)
  • 確認したいこと:実家の地域が対応エリアに入っているか
  • 家族の役目:設置と契約の手続きを引き受ける
  • 夜間や休日の受付がどうなっているか

親の側の操作は通報ボタンと同じで、押すだけで完結します

設置や契約の手続きは家族が引き受けるため、親に負担はかかりません。

家族以外にも動ける人がいる状態は、親自身の安心にもつながります。

セコムは握るだけで知らせられるペンダント型のボタンを用意しています。

親が覚えるのは押すことだけなので、操作の負担は増えません。

※公式サイトに移動します

ALSOKは生活のリズムから様子が伝わる仕組みを選べます。

親が何も操作しなくても成り立つ形なので、続けやすくなります。

※公式サイトに移動します

7つの方法を一覧で見比べる

7つを並べると、親が覚えることはほとんどないと分かります。

多くても「困ったらボタンを押す」の1つだけです。

分かることの幅は違うので、覚えることの少なさとあわせて見比べます。

方法親が覚えること分かること
固定電話で連絡なし話した時点の様子
家族で当番を分けるなし話した時点の様子
センサーなし動きがあったか
家電の使用状況なし生活のリズム
通報ボタン押す(1つ)親が助けを求めたこと
電話・訪問サービスなし応対したときの様子
駆けつけ押す(1つ)親が助けを求めたこと

覚えることがゼロの方法だけでも、5つあります

スマホが苦手なことは、選択肢を狭める理由になりません。

迷ったら、覚えることがゼロの列から選ぶと失敗が減ります。

選ぶ前に親に聞いておきたい3つのこと

方法を決める前に、親に確かめておくと選びやすくなる3つがあります。

まずは、今使えている機械の確認からです。

今どの機械なら使えているか

「スマホが苦手」とひとくくりにせず、使えている機械を確かめます。

固定電話、テレビのリモコン、電子レンジなど、日常的に使えている機械が何かしらあります。

そこに近い操作の機器なら、受け入れてもらえる可能性は高くなります。

  • 固定電話が使えている → 電話型のサービスが向く
  • 電気ポットを毎日使っている → 家電利用型が向く
  • 大きなボタンなら押せる → 通報ボタンが向く
  • チラシの文字が読めている → 紙の資料で説明できる

今の暮らしに近いものを選ぶほど、続く可能性は高くなります。

まったく新しい操作を覚えてもらう前提は、できるだけ避けます。

帰省したときに、実際の使い方を見ておくと判断しやすくなります。

何が面倒だと感じているか

スマホを使わない理由は、親によって違います。

文字が小さいのか、押し間違えるのか、更新やパスワードでつまずいたのかで対処は変わります。

理由が分かると、避けるべきサービスの型も見えてきます。

「苦手」の中身を聞くと、実は一度つまずいて怖くなっただけ、というケースもあります。

この場合、操作が要らない方法を選べば話は簡単になります。

できないことを責めず、要らない形にして渡すのが近道です。

親に無理をさせないほうが、結果として見守りは長く続きます。

「文字が小さい」なら、大きなボタンの機器を選べば解決します。

「設定でつまずいた」なら、設定そのものが要らない方法を選びます。

誰から連絡が来るのが負担にならないか

連絡そのものを負担に感じている親もいます。

毎日電話が来ると、かえって気疲れしてしまうことがあります。

誰から、どのくらいの頻度なら負担にならないかを聞いておきます。

  • 連絡してほしい頻度(毎日・週1回・月2回など)
  • 連絡してほしい時間帯
  • 家族以外から連絡が来ることに抵抗はないか
  • 連絡が来ない週があってもいいと思っているか
  • こちらから電話したとき、話したい時間はどのくらいか

負担に感じる頻度で続けると、親が電話に出なくなることがあります。

そうなると、見守りの意味そのものが失われます。

親が心地よく続けられる形を、先に聞いて決めておきます。

「親に使わせる」より「親が何もしなくていい」を優先する

続けるために家族側が引き受けたいことが3つあります。

まずは、覚えることの多さと続きやすさの関係からです。

覚えることが増えるほど続かないと知っておく

導入した直後は、親も頑張って操作を覚えてくれることがあります。

ただ、半年後も同じように使えているかは別の話です。

一度つまずくと、そのまま使わなくなってしまうことがあります。

導入できたかどうかではなく、半年後も動いているかで方法を選びます。

覚えることがゼロなら、つまずく場面そのものが生まれません。

導入した直後ではなく、半年後の姿を思い浮かべて選びます。

機能が少ないほど、その姿は崩れにくくなります。

機能が多いものほど、つまずく場面も増えます

使わない機能は、親にとって迷う材料でしかありません。

迷ったら、できることが少ないほうを選ぶと長続きします。

充電や電池の交換は家族側で引き受ける

見落とされがちなのが、機器の充電と電池の交換です。

親に任せると、電池が切れたまま気づかれないことがあります。

知らせが来ないのは無事だからなのか、電池切れなのかが分からなくなります。

  • 電池の残量が家族側で分かる機器を選ぶ
  • 帰省のたびに交換する、と決めておく
  • 電池が長持ちするタイプを優先する
  • 交換の時期をカレンダーに入れておく
  • 予備の電池を実家に置かせてもらう

残量が家族側で分かるかどうかは、申し込む前に確認しておきます。

親に「電池を替えて」と頼む形は、続けるうえで弱点になります。

手間のかかる部分は、すべて家族側に寄せておきます。

家族側のアプリだけで完結する形にする

見守りサービスのアプリは、家族側だけが入れれば足りるものが多くあります。

親のスマホに何かを入れる必要があるかどうかは、先に確認しておきます。

親側にも入れる前提のサービスは、この場合は候補から外します。

確認する言い方は「親側に必要な操作はありますか」で足ります。

資料や公式サイトに書かれていない場合は、問い合わせて確かめます。

「親側にアプリが必要」と書かれていたら、その時点で候補から外して構いません。

設定や初期登録も、帰省のときに家族がまとめて済ませます

親には完成した状態で渡すほうが、抵抗も少なくなります。

カメラに抵抗がある場合の進め方は監視せず見守る7つの方法でまとめています。

スマホを買い替えれば解決するのか

シニア向けのスマホに替えれば済むのでは、と考える方もいます。

ただ、見守りが目的なら遠回りになることが多いと考えています。

機種を替えても、操作を新しく覚え直す負担は残るためです。

親自身が「スマホを使えるようになりたい」と思っているなら、買い替えには意味があります。

家族の都合で替えてもらう場合は、続かないことが多くなります。

買い替えと見守りを同時に進めると、どちらも中途半端になりがちです。

見守りだけが目的なら、親のスマホは今のままで構いません

親が操作しない方法を選べば、機種の話は関係なくなります。

買い替えは見守りとは切り離して、別の話として考えるのが分かりやすくなります。

スマホが苦手なままで、いざというときの連絡はつくのか

スマホが使えないままだと、緊急のときに連絡がつかないのではと不安になります。

ここで大事なのは連絡がつくかどうかではなく、親が助けを呼べる手段があるかです。

押すだけで知らせられる機器があれば、電話をかけられない状態でも合図を出せます。

連絡が取れないときに確認する順番は、家族で先に決めておきます。

誰が実家に行くのか、近くに頼める人がいるのかまで決まっていると迷いません。

逆に、親から合図を出す手段がないまま連絡だけに頼るのは心もとない状態です。

押すだけの機器を1つ用意しておくと、その不安はかなり小さくなります。

電話がつながらない場面を前提に備えておくほうが、結果として安心できます。

よくある質問

スマホが苦手な親の見守りについて、よく寄せられる質問をまとめました。

Q
親がスマホを持っていなくても見守りサービスは使えますか?
A

使えるサービスは多くあります。

スマホを使うのは家族側で、親の側は普段どおり暮らすだけという設計のものが中心です。

詳しくはスマホが苦手でも見守りはできるで解説しています。

Q
親が新しい機械を置くこと自体を嫌がります
A

今ある家電をそのまま使う方法なら、新しい機械は増えません。

電話や訪問のサービスも、家に何かを置く必要がありません。

選択肢は7つの方法を一覧で見比べるで確認できます。

Q
シニア向けスマホに買い替えたほうがいいですか?
A

見守りだけが目的なら、買い替えなくても方法はあります。

親自身が使えるようになりたいと思っている場合は、買い替えにも意味があります。

考え方はスマホを買い替えれば解決するのかでまとめています。

Q
機器の電池が切れたら誰が交換するのですか?
A

家族側で引き受けるのが基本です。

残量が家族のスマホで分かる機器を選ぶと、帰省のタイミングで交換できます。

詳しくは充電や電池の交換は家族側で引き受けるで解説しています。

Q
どの方法から始めるのがいいですか?
A

親が今使えている機械に近いものから選ぶと、受け入れてもらいやすくなります。

固定電話が使えているなら電話型、ポットを毎日使っているなら家電利用型が入口です。

聞き方は今どの機械なら使えているかでまとめています。

まとめ:スマホが苦手でも親に合う見守り方はある

親がスマホを使えないことは、見守りをあきらめる理由になりません

7つの方法のうち5つは、親が新しく覚えることがゼロです。

スマホを使うのは家族側で、親は普段どおり暮らすだけで済みます。

迷ったときは、親に何を覚えてもらう必要があるかだけを確認します。

答えが「何もない」なら、その方法は続く可能性が高くなります。

親にできないことを求めず、要らない形にして渡すのが近道です。

親に覚えてもらう前提をやめたら、選べる方法がこんなにあると分かりました。

まずは、親が毎日使っている家電を思い出すところからで十分です。

そこに近い方法を1つ選べば、無理なく始められます。

親の操作を増やしたくないなら、セコムは機器の形を資料で先に確かめられます。

取り寄せるところまでで止めて、読んでから決めて構いません。

※公式サイトに移動します

ALSOKの資料にも機器の写真が載っているので、親に見せながら選べます。

親が実物を見てから判断できるので、話も進めやすくなります。

※公式サイトに移動します
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