離れて暮らす親が電話に出ない?まず確認したい5つのことと安否確認の方法

実家の備え

実家に何度かけても親が出ない。心配だけど、どこまで動いていいのか分からない…

この記事では、離れて暮らす親が電話に出ないときの動き方について解説します。

判断の基準になるのは待った時間の長さではなく、いつもと違うかどうかです。

確認する順番を5つ決めておけば、慌てずに次の一手を選べます。

私自身も離れて暮らす親がいて、連絡がつかず落ち着かない時間を過ごしたことがあります。

先に順番を決めておくと、そのときになって迷わずに済みます。

電話に出ないとき、何時間待てばいいのか

結論から書くと、何時間という決まった目安はありません

1時間出ないだけで異常な家庭もあれば、半日つながらなくても普通の家庭もあります。

判断の材料になるのは時間の長さではなく、その親にとっていつもと違うかどうかです。

  • 普段ならすぐ折り返してくるのに、返事がない
  • 出かける予定がない日なのに、何度かけてもつながらない
  • 前の電話で体調が悪そうだった
  • 前回連絡が取れてから、日数が空いている
  • 連絡がつかない時間帯が、普段の生活リズムと合わない
  • 季節や天候が厳しく、家の中の環境が気になる
  • 同居していない家族の誰も、最近の様子を知らない

この中に当てはまるものがあるなら、時間を待つより動いたほうがいい場面です。

逆に、いつもの外出時間帯と重なっているなら、少し待つ判断も成り立ちます。

親の普段の生活リズムを知っているかどうかが、この判断を分けます。

連絡が取れないときに確認する5つの手順

ここからは、つながらないと気づいたときに上から順にやることを見ていきます。

まずは、いきなり動く前にできることからです。

時間を空けてもう一度かける

1回目でつながらなくても、その時点では判断できません。

お風呂や庭仕事、買い物など、電話に気づけない場面はいくらでもあります

30分から1時間ほど空けて、もう一度かけてみます。

  • 固定電話と携帯の両方にかけてみる
  • 時間帯を変えてかけ直す(朝・昼・夕方)
  • 着信履歴が残る形でかけておく
  • 留守番電話が設定されているか確認しておく
  • 呼び出し音が鳴るか、すぐ切れるかも見ておく

短い間隔で何度もかけ続けると、かけている側が消耗します

間を置きながら、次の手順を並行して進めるほうが落ち着いて動けます。

着信履歴を残しておけば、親が気づいたときに折り返してもらえます。

別の連絡手段でも試す

電話がつながらなくても、他の手段なら届くことがあります。

メッセージアプリやショートメッセージなら、親が後から気づいて返せます

電話の音に気づけない状況でも、通知が残っていれば折り返してもらえます。

  • メッセージアプリ・ショートメッセージを送る
  • 留守番電話に用件を残しておく
  • きょうだいや親戚からもかけてもらう
  • 固定電話に転送設定がされていないか確認する

自分だけでなく、別の家族からもかけてもらうと状況が分かりやすくなります。

誰の電話にも出ないのか、特定の相手だけなのかで見え方が変わるためです。

留守番電話に用件を残しておくと、あとで気づいてもらえます。

その日の予定を思い出す

連絡がつかない理由が、単純な予定であることは少なくありません。

通院日や習い事、法事など、出かける予定を聞いていなかっただけのこともあります。

前回の電話で聞いた話を思い出すと、思い当たることが出てきます。

  • 曜日が決まっている用事はないか(通院・買い物・集まり)
  • 前の電話で「今度〇〇に行く」と言っていなかったか
  • 親戚の行事や地域の行事と重なっていないか
  • 季節の行事(お盆・彼岸・地域の集まり)と重なっていないか

親の予定を家族が知らないことは、それ自体が見直しどころでもあります。

曜日が決まっている用事だけでも聞いておくと、次から迷わずに済みます。

思い当たる予定があるなら、その時間が過ぎるのを待つ判断も成り立ちます。

最後に連絡が取れたのはいつか確認する

ここが、待つか動くかを分ける大きな材料になります。

昨日話しているのか、1週間連絡していないのかで意味はまったく違います。

きょうだいがいるなら、誰か最近話した人がいないかを確認します。

  • 自分が最後に話したのはいつか
  • きょうだいや親戚で、もっと最近話した人はいないか
  • そのときの様子にいつもと違うところはなかったか
  • そのとき何か予定を話していなかったか

誰も数日話していないなら、待つ理由は薄くなります

反対に、昨日きょうだいが話していたなら、少し落ち着いて構えられます。

家族で情報を持ち寄るだけで、判断の材料はかなり増えます。

近くにいる人に様子を見てもらえるか確認する

自分がすぐ行けないなら、実家の近くにいる人を思い出します。

近所の方、親戚、同じ地域に住むきょうだいなどが候補になります。

「近くを通ったときに、家の様子だけ見てもらえないか」という頼み方なら伝えやすくなります。

  • 頼む相手の連絡先を、普段から控えておく
  • 頼むのは「様子を見る」までにとどめる
  • 結果をこちらに知らせてもらう方法も決めておく
  • 頼めそうな人が一人もいない場合の代わりも考えておく

このとき困るのが、頼める人の連絡先を知らないという状況です。

元気なうちに聞いておくと、いざというときに使えます。

頼める人が誰もいない場合は、次の章の選択肢を検討します。

家の中に入らなくても、外から確認できること

実家に行ける人がいる場合、家の中に入らなくても分かることがいくつかあります。

頼まれた側も、外から見るだけなら気軽に引き受けられます

何を見てきてほしいのかを先に伝えておくと、判断の材料がぐっと増えます。

  • 部屋の電気がついているか(時間帯と合っているか)
  • 新聞や郵便物が溜まっていないか
  • 洗濯物が出したままになっていないか
  • 車や自転車があるかどうか
  • カーテンが開いたままか、閉まったままか

このうち郵便物が溜まっているのは、数日単位で家を空けている合図になります。

一方で、旅行や入院で不在なだけという場合もあるため、それだけでは決められません。

外から見た結果は結論ではなく、次にどこへ連絡するかを決める材料として使います。

電気がついていて郵便物も溜まっていないなら、少し落ち着いて構えられます。

逆に、いくつも当てはまるなら、次の連絡先へ進む段階です。

見てきてほしい項目は、頼むときに口頭で伝えるだけで十分です。

あらかじめ家族で共有しておけば、誰が行っても同じ観点で確認できます。

帰省したときに一度自分の目で見ておくと、普段との違いに気づきやすくなります。

待たずに動いたほうがいい場面

5つの手順を進めても、待たずに動いたほうがいい場面があります。

判断の軸は変わらず、その親にとっていつもと違うかです。

いつもと違う要素が重なっているほど、待つ理由は薄くなります。

  • 直前の電話で体調が悪そうだった
  • 誰の電話にも、何日もつながらない
  • 暑さや寒さが厳しい時期で、室内の環境が気になる
  • 親から折り返しがあったのに、途中で切れた
  • 近所の方から「最近見かけない」と聞いた
  • 前回の帰省で、家の様子が普段と違っていた

迷ったときは、動いて何もなかったほうがいいと考えます。

何もなければ「元気だったね」で終わる話です。

大げさだったと思われることを気にして、動けなくなるほうが避けたい状態です。

自分が行けないとき、誰に頼めるか

実家が遠い家庭では、動くと決めても自分がすぐ行けません。

まずは、いちばん早く動いてもらえる相手からです。

近所の方や親戚に頼む

実家の近くに知り合いがいるなら、いちばん早く動いてもらえる相手です。

ただし、その場で連絡先を探しはじめると時間がかかります。

普段のうちに、頼めそうな人の連絡先を控えておくことが前提になります。

  • 頼む範囲は「外から様子を見る」までにする
  • 家に入ってもらう判断は、こちらで引き受ける
  • あとでお礼をきちんと伝える
  • 連絡がついたら、こちらからも一報を入れる

相手にとっても、責任が重くなりすぎない頼み方が続けやすくなります。

「様子を見て、電気がついているか教えてほしい」くらいが伝えやすい形です。

頼んだあとは、結果をどう知らせてもらうかも決めておきます。

自治体の窓口に相談する

頼める人がいない場合、親が住む自治体の窓口が相談先になります。

高齢者福祉の担当課や地域包括支援センターが入口です。

対応の範囲は自治体によって異なるため、できることは窓口で確認します。

地域包括支援センターは、高齢の方の暮らし全般の相談を受ける公的な窓口です。

親が住む地域のセンターの探し方は、厚生労働省の案内ページから確認できます。

電話が難しければ、窓口へ直接出向いて相談することもできます。

ふだんから相談しておくと、いざというときに話が早くなります

まだ介護が必要な段階でなくても、相談そのものは受け付けています。

参照:厚生労働省「地域包括ケアシステム」

駆けつけサービスを使う

あらかじめ契約しておけば、代わりに人が向かってくれるサービスがあります。

セコムやALSOKといった警備会社が、離れて暮らす親向けに提供しています。

連絡がつかない事態が起きてから申し込んでも間に合わない点は、知っておきたいところです。

  • 実家の地域が対応エリアに入っているか
  • 夜間や休日の受付がどうなっているか
  • 家族から依頼したときも動いてもらえるか
  • 申し込みから利用開始までにかかる日数

「電話に出ない」が繰り返し起きているなら、備えとして考える価値があります

そのたびに家族が慌てる状態を、仕組みで置き換えられるためです。

セコムは一定時間動きがないと自動で知らせが届くので、電話に頼らずに済みます。

申し込みから使えるまでには日数がかかるため、早めに資料だけ見ておけます。

※公式サイトに移動します

ALSOKは緊急ボタンを押すと人が向かう形なので、連絡待ちの時間を減らせます。

取り寄せるところまでなら、契約の話には進みません。

※公式サイトに移動します

サービスの種類ごとの違いは離れて暮らす親の見守りサービス7種類で整理しています。

判断に迷うときに相談できる窓口

連絡がつかない状態が続くと、公的な窓口に連絡していいのか迷います。

判断に迷う段階でも相談できる窓口が、公的に用意されています

どこに相談すればいいか分からないときの入口として、知っておくと安心です。

いずれも、実際の窓口や受付時間は地域によって違います

リンク先の案内から、親が住む地域の窓口を確認してください。

この記事では緊急時の対処そのものは扱えないため、判断は各窓口にご相談ください。

連絡が取れたら、まず怒らない

無事が分かった瞬間、つい強い口調になってしまうことがあります。

心配していたぶん、安心が怒りの形で出てしまうためです。

ただ、ここで責めると次から連絡そのものを避けられることがあります。

「よかった、無事で」の一言を先に置くだけで、その後の話がしやすくなります。

伝えたいのは責めることではなく、次に同じことが起きたときの決め方です。

「出られないときはあとでかけ直してほしい」と具体的に頼みます。

親も、心配をかけたことは分かっているので、責めなくても伝わります。

  • 最初のひと言は「よかった、無事で」にする
  • 出られなかった理由を責めずに聞く
  • 次にどうしてほしいかを、短く具体的に頼む

「電話に出ない」が続くなら仕組みを変える

同じことが何度も起きるなら、気をつけるだけでは解決しません

電話は、親が気づいて出てくれないと成立しない仕組みだからです。

親が何もしなくても様子が伝わる方法を、1つ足しておくと安定します。

  • 毎日使う家電から生活のリズムを知らせるもの
  • 人の動きを見るセンサーを1か所置くもの
  • 親が押すだけで知らせられる通報ボタン
  • 決まった曜日に電話をかけてくれるサービス
  • 担当者が定期的に訪ねてくれるサービス
  • 家族のスマホに知らせが届く見守りサービス

どれも親が新しく覚えることはほとんどありません

電話に出られなかった日でも、生活が動いていることは分かります。

選べる方法の全体像は離れて暮らす親を見守る10の方法でまとめています。

以前カメラを嫌がられた家庭でも、映像が残らない方法なら選び直せます。

進め方は監視せず見守る7つの方法でまとめています。

今のうちに家族で決めておきたい3つのルール

慌てないために、落ち着いているうちに決めておきたい3つがあります。

まずは、連絡のタイミングを決めるところからです。

連絡の曜日と時間を決める

連絡の間隔が決まっていないと、出ないことが異常かどうか判断できません。

曜日と時間を決めておくと、その日に出ないこと自体が合図になります。

親にも「この時間にかけるね」と伝えておくと、待っていてもらえます。

  • 曜日と時間を決めて、親にも伝える
  • きょうだいがいるなら、担当の曜日を分ける
  • 用件がなくても、短く切り上げてよいと決めておく
  • かける側の都合も踏まえて、続けられる頻度にする

頻度は親が負担に感じない範囲で決めるのがコツです。

毎日かけると気疲れさせてしまい、かえって出てもらえなくなります。

週1回でも、決まっていれば十分に合図として機能します。

何日つながらなければ動くかを決める

そのときになって考えると、家族の間で判断がずれます。

「2日つながらなければ近所の方に頼む」のように、先に線を引いておきます

線が引かれていると、動くことへのためらいが小さくなります。

  • 何日つながらなければ動くか
  • そのとき最初に誰へ連絡するか
  • 実家へ行くのは誰が担当するか
  • 決めた内容を親にも伝えておくか
  • 動いたあとに家族へ結果をどう知らせるか
  • 連休や年末年始など、状況が変わる時期の扱い

きょうだいで役割を先に分けておくと、押し付け合いになりません。

遠方の人は連絡係、近い人は現地係、という分け方でも構いません。

決めた内容は、家族が見られる場所に書き残しておきます。

実家の鍵と連絡先を共有しておく

実家に着いても、鍵がなければ中の様子は分かりません

誰が合鍵を持っているのかを、家族の間で確かめておきます。

持っていないなら、帰省のときに親と相談して1本用意しておきます。

  • 合鍵を誰が持っているか
  • 実家の近くで頼める人の連絡先
  • 親のかかりつけの医療機関の名前
  • 親が加入している保険の連絡先
  • 合鍵の保管場所を家族で共有しておく

鍵を預かることに親が抵抗を示す場合もあります

そのときは「普段は使わない、何かあったときだけ」と用途を限定して伝えます。

親が機械の操作を負担に感じている場合はスマホが苦手な親を見守る方法7選もあわせてご覧ください。

よくある質問

親と連絡が取れないときについて、よく寄せられる質問をまとめました。

Q
何時間つながらなければ動くべきですか?
A

時間で決まった目安はありません。

その親にとっていつもと違うかどうかで判断するほうが確かです。

考え方は電話に出ないとき、何時間待てばいいのかでまとめています。

Q
警察に連絡するのは大げさではないですか?
A

事件や事故になっていない段階でも相談できる窓口が用意されています。

迷う段階で相談してよいものなので、判断は窓口に委ねて構いません。

相談先は判断に迷うときに相談できる窓口にまとめています。

Q
実家の合鍵を持っていない場合はどうすればいいですか?
A

その場で開ける手段を探すより、まず外から様子を確認できる人を頼ります。

落ち着いたら、帰省のときに親と相談して合鍵を用意しておきます。

準備の仕方は実家の鍵と連絡先を共有しておくで解説しています。

Q
電話に出ないことが毎回続いて疲れてしまいます
A

気をつけるだけでは解決しないため、仕組みを1つ足すのが現実的です。

親が何もしなくても生活の様子が伝わる方法なら、電話に頼らずに済みます。

選択肢は「電話に出ない」が続くなら仕組みを変えるで紹介しています。

Q
近くに頼める人が誰もいません
A

親が住む自治体の窓口が相談先になります。

くり返し起きているなら、契約しておけば人が向かうサービスも選択肢です。

選び方は自分が行けないとき、誰に頼めるかでまとめています。

まとめ:何時間ではなく「いつもと違うか」で考える

親が電話に出ないとき、判断の材料は待った時間の長さではありません

その親にとっていつもと違うかどうかで、待つか動くかが決まります。

確認する順番を決めておけば、そのときになって迷わずに済みます。

そして、同じことが何度も起きるなら仕組みのほうを変えます

電話は、親が気づいて出てくれないと成立しない方法だからです。

親が何もしなくても様子が伝わる方法を1つ足すだけで、慌てる回数は減ります。

次に同じことがあっても慌てないように、まず連絡の曜日から決めてみます。

落ち着いている今のうちに、家族で線を引いておくのがいちばんの備えです。

連絡の曜日を決めるところからで、十分に効果があります。

決めた内容をきょうだいにも共有しておくと、家族全体で慌てずに済みます。

連絡待ちの不安をなくしたいなら、セコムの資料で通報の流れを確かめられます。

実家の地域が対応しているかも、資料で先に確かめられます。

※公式サイトに移動します

ALSOKの資料にも駆けつけまでの流れが載っているので、見比べてから選べます。

2社分をそろえてから、家族で相談する形にもできます。

※公式サイトに移動します
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