離れて暮らす親を見守る10の方法。高齢の親が心配なときにできること

見守りの基本

見守りサービスを調べたけれど、種類が多すぎて何が違うのか分からない…

この記事では、離れて暮らす親の見守りサービスの種類と選び方について解説します。

見守りサービスは大きく7種類あり、機器を置くだけのものから、人が家まで向かうものまで幅があります。

選ぶときの分かれ目は機能の多さではなく、何かあったときに誰が動くのかという一点です。

私自身も離れて暮らす親がいて、各社のサービス内容を一つずつ調べてきました。

種類の違いが分かると、候補は2つか3つまで自然に絞れます。

見守りサービスは「誰が動くか」で3つに分かれる

7種類を並べる前に、先に結論から整理します。

見守りサービスの違いは、異変があったときに誰が動くのかで3つに分かれます。

家族が動くのか、業者の人が動くのか、そもそも知らせが届くだけなのかの3つです。

  • 知らせが届くだけ:家電利用型・センサー型・カメラ型
  • 人と接点ができる:電話・定期連絡型・訪問型
  • 人が家まで向かう:通報型・駆けつけ型

実家が近ければ、知らせが届くだけのタイプでも家族がすぐ動けます。

逆に実家まで数時間かかる家庭は、知らせが届いても間に合いません。

サービスに限らず家族でできることも含めた全体像は離れて暮らす親を見守る10の方法でまとめています。

離れて暮らす親の見守りサービス7種類

ここからは、7種類それぞれで何ができて、何ができないのかを順番に見ていきます。

まずは、受け入れられやすい電話・定期連絡型からです。

電話・定期連絡型

決まった曜日や時間に、オペレーターが親へ電話をかけてくれるサービスです。

親が応答したかどうかや、話した内容の要約が家族にメールで届く形が一般的です。

機器を置かないため、親の家に何かを設置される抵抗感がありません。

  • 向いている家庭:機器を置きたくない/親が人と話すのを好む
  • できないこと:電話と電話のあいだに起きたことは分からない

弱点は、連絡と連絡のあいだが空くことです。

週1回の連絡なら、その間に起きたことは次の電話まで分かりません。

親が電話に出ないときの動き方は離れて暮らす親が電話に出ないときでまとめています。

訪問型

担当者が実際に家を訪ねて、親の様子を確認してくれるサービスです。

郵便局や乳酸菌飲料の宅配など、もともと地域を回っている事業者が手がけている例があります。

顔を合わせるため、声や表情から伝わる情報が多いのが強みです。

  • 向いている家庭:親が人との接点を求めている/機械が苦手
  • できないこと:訪問と訪問のあいだの見守り

訪問の回数は月1回から週1回程度が多く、毎日の見守りには向きません

対応している地域が限られる場合もあるため、実家の住所で使えるかを先に確認します。

親が誰とも話さない日が続くことを気にしている家庭とは、相性のよいタイプです。

家電利用型

親が毎日使う家電を通じて、生活のリズムを家族に知らせるサービスです。

電気ポットが代表的で、お湯を使った時間が家族のスマホに届きます

電気やガス、水道の使用量から生活の様子を知らせるタイプもあります。

  • 向いている家庭:親に新しい操作を覚えさせたくない
  • できないこと:体調そのものを知ること
  • 確認したいこと:知らせが届く時間帯や回数を家族側で設定できるか

親側の負担がほぼゼロなのが、このタイプの大きな強みです。

普段どおり暮らしてもらうだけで、家族側に情報が届きます。

ただし分かるのは「使ったかどうか」までで、その先の判断は家族に委ねられます。

センサー型

廊下やトイレの前にセンサーを置き、人の動きを検知するタイプです。

一定の時間動きがないと、家族のスマホに知らせが届く仕組みになっています。

映像が残らないため、カメラより受け入れてもらいやすいのが特徴です。

  • 向いている家庭:カメラは嫌がるが、様子は知りたい
  • できないこと:何が起きているかまでは分からない
  • 確認したいこと:1か所から始めて、後から増やせるか

置く場所は、親が毎日通る場所を選ぶのがコツです。

寝室だけに置くと日中の様子が分からず、知らせが増えすぎることがあります。

知らせが届く条件を家族側で調整できるかどうかも、選ぶときの見どころです。

見守りカメラ型

部屋の様子を映像で確認できるタイプです。

転んでいないか、いつもどおり過ごせているかを自分の目で確かめられます

スピーカーがついていて、その場で声をかけられる機種もあります。

  • 向いている家庭:親が同意している/様子を目で確認したい
  • 気をつけたいこと:親に無断で置くと関係が気まずくなる
  • 決めておきたいこと:見る時間帯と、見る人を誰にするか

7種類のなかで親の抵抗が出やすいのが、このタイプです。

玄関だけに向ける、録画は残さないなど、範囲を限定する使い方もできます。

嫌がる理由への向き合い方は監視せず見守る7つの方法で掘り下げています。

通報型

親が自分でボタンを押して、助けを呼べるタイプです。

ペンダント型なら首から下げて持ち歩けるため、離れた部屋でも押せます。

スマホの操作ができない親でも使えるのが、この分かりやすさの利点です。

  • 向いている家庭:親に意識があれば自分で知らせてほしい
  • 確認したいこと:押したあと、誰につながるのか
  • あると便利:防水のもの(浴室でも押せる)

押したあとに誰が対応するのかで、このタイプの価値は大きく変わります。

家族だけに届くのか、業者の窓口につながるのかを申し込む前に確認します。

家族が遠い家庭では、次の駆けつけ型と組み合わせた形が候補になります。

駆けつけ型

通報を受けて、業者の担当者が実際に家まで向かってくれるタイプです。

7種類のなかで家族の代わりに人が動く唯一のタイプになります。

セコムとALSOKという警備会社が、離れて暮らす親向けのプランを用意しています。

  • 向いている家庭:実家が遠く、家族がすぐには行けない
  • 確認したいこと:実家の地域が対応エリアに入っているか

機器を置くだけのタイプより費用の負担は上がります

そのぶん、家族が動けない夜間や勤務中の時間帯を埋められるのが特徴です。

2社の内容は駆けつけまで頼めるのはセコムとALSOKの2社でまとめています。

7種類を一覧で見比べる

7種類を並べると、それぞれの守備範囲がはっきりします。

見るべき列は親の操作が必要かと、異変時に誰が動くかの2つです。

種類親の操作異変時に動くのは
電話・定期連絡型電話に出るだけ家族
訪問型不要家族
家電利用型不要家族
センサー型不要家族
見守りカメラ型不要(同意は必要)家族
通報型ボタンを押す家族または業者
駆けつけ型ボタンを押す業者の担当者

表を見ると、多くのタイプは最後に動くのが家族だと分かります。

ここが、実家までの距離によって選ぶべきタイプが変わる理由です。

料金の幅はどこで決まる?

見守りサービスの料金は、種類によってかなり幅があります。

幅を決めているのは、機器を置くかどうかと、人が動くかどうかの2つです。

種類月々の負担初期費用
電話・定期連絡型軽めかからないことが多い
訪問型軽め〜中くらいかからないことが多い
家電利用型中くらい機器の代金がかかる
センサー型・カメラ型中くらい機器の代金がかかる
通報型・駆けつけ型重め工事費がかかる場合がある

具体的な金額はサービスごとに違うため、公式サイトで確認するのが確実です。

比べるときは月々の負担だけでなく、初期費用と契約期間まで含めて見ます。

初期費用がかからない代わりに、月々が高めに設定されているプランもあります。

家庭別に見るとどのサービスが合う?

ここでは、よくある5つの家庭ごとに合いやすいタイプを整理します。

まずは、普段から連絡が取れている場合からです。

まだ元気で、普段から連絡が取れる親

毎日のように連絡が取れているなら、重いタイプはまだ必要ありません

家電利用型のように、親が何もしなくていい軽いタイプから始めるのが向いています。

元気なうちに入れておくと、機器がある状態が当たり前になります。

体調を崩してから入れると「弱ったから見張られる」と受け取られやすくなります。

元気なうちに話すほうが、親も受け入れやすくなります。

この段階でやっておきたいのは、連絡が取れないときのルール決めです。

「2日連絡がなければ近所の方に様子を見てもらう」といった形で構いません。

ルールを決めておくと、実際に連絡が取れないときに迷わず動けます。

スマホやアプリが苦手な親

操作が苦手な場合は、親が何も覚えなくていいタイプを選びます。

家電利用型とセンサー型は、親が普段どおり暮らすだけで成立します。

通報型も「ボタンを押すだけ」で完結するため、覚えることは少なくて済みます。

選ぶときの基準は「親が何を覚える必要があるか」です。

覚えることがゼロに近いほど、そのサービスは続きます。

逆に避けたいのは、親にアプリを入れてもらう前提のサービスです。

取扱説明書を読まずに使えるかどうかが、続くかどうかの分かれ目です。

親が操作しなくていい見守り方はスマホが苦手な親を見守る方法7選で紹介しています。

見守りカメラを嫌がる親

カメラに強い抵抗があるなら、映像が残らないタイプから入るのが現実的です。

センサー型と家電利用型は、生活を見られている感覚が出にくいのが利点です。

「動きがあったかどうかだけ分かる」と説明すると、納得してもらえることがあります。

親の抵抗は機器そのものより、扱われ方に向いていることが多いです。

「心配だから」ではなく「自分が安心したいから」と伝え方を変えるのも有効です。

それでも難しいときは、時期を置いて帰省のときに話すほうが進みます。

まず1か所だけ試して、様子を見てから増やす進め方も受け入れられやすくなります。

実家が遠く、家族がすぐ行けない

実家まで時間がかかる家庭は、知らせが届いたあとに誰が動くかが課題になります。

家族が5時間かかるなら、その5時間を埋める手段が必要です。

近所に頼める方がいるなら通報型でも回りますが、いなければ駆けつけ型が候補です。

「気づく手段」と「動く手段」は別物です。

センサーやカメラは気づく手段であり、動く手段にはなりません。

動く手段が家族しかない家庭ほど、駆けつけ型を検討する価値があります。

近所の方に頼む場合も、連絡先を先に共有しておくといざというとき動きやすくなります。

2社の内容は駆けつけまで頼めるのはセコムとALSOKの2社でまとめています。

機械より人とのつながりを大切にしたい親

親が「誰かと話したい」と感じているなら、人が関わるタイプが合います。

電話・定期連絡型と訪問型は、見守りと同時に会話の機会が生まれます。

家族以外の人と定期的に話す時間ができることは、それ自体に意味があります。

人が関わるタイプは、連絡と連絡のあいだが空くのが弱点です。

機器のタイプと組み合わせると、その空白を埋められます。

実際、人のタイプと機器のタイプを1つずつ組み合わせる家庭は多くあります。

どちらか一方に絞らなければいけない決まりはありません。

訪問型は対応する地域が限られることがあるので、実家の住所で使えるか先に確認します。

申し込む前に確認しておきたいこと

種類が決まったら、申し込む前に確認しておきたい3つのことがあります。

まずは、対応してくれるのが誰なのかからです。

異変があったとき、誰が対応してくれるのか

資料やサイトを見るとき、最初に確認したいのがここです。

知らせが家族に届くだけなのか、業者の窓口につながるのかで意味が変わります。

窓口につながる場合も、その先に人が向かうかどうかは別の話です。

  • 知らせが届くのは誰か(家族/業者の窓口)
  • 受け付けている時間帯(夜間や休日はどうなるか)
  • 実家の地域が対応エリアに入っているか

特に夜間の扱いは、資料に小さく書かれていることがあります。

家族が動けない時間帯こそ知りたい部分なので、先に確かめておきます。

資料に書かれていない場合は、申し込む前に問い合わせて確かめておくと安心です。

費用の内訳と契約期間

月々の負担だけを見て決めると、あとになって思っていた金額と差が出ることがあります。

確認したいのは、初期費用・工事の有無・契約期間の3つです。

初期費用がかからない代わりに、契約期間が長めに設定されている場合があります。

  • 初期費用と工事の有無
  • 最低利用期間があるかどうか
  • 途中でやめるときの条件
  • 機器の返却が必要かどうか

やめるときの条件は、始める前に見ておくほど価値があります。

合わなければ変えられると分かっていると、親も試しやすくなります。

一度に払う金額と、続けて払う金額の両方で比べると判断しやすくなります。

親が無理なく使えるかどうか

どれだけ機能が多くても、親が使えなければ続きません

充電や電池の交換が必要なタイプは、誰がやるのかを決めておきます。

持ち歩いてもらう機器は、置きっぱなしになりやすい点も見ておきます。

親が続けられるかどうかは、機能の多さではなく手間の少なさで決まります。

迷ったら、手間の少ないほうを選ぶと失敗しにくくなります。

資料を取り寄せると、機器の大きさや操作のしかたまで分かります。

実物のイメージがつかめると、親に説明するときも話が早くなります。

文字の大きさやボタンの押しやすさは、資料の写真からでもある程度分かります。

駆けつけまで頼めるのはセコムとALSOKの2社

7種類のうち駆けつけ型を提供しているのが、セコムとALSOKです。

どちらも通報を受けて担当者が家まで向かう点が、他のタイプとの違いです。

セコムには、離れて暮らす親に向けた専用のプランが用意されています。

項目レンタル買取
月額(税込)5,610円3,520円
初期費用(税込)工事料54,890円+保証金20,000円買取システム料金263,340円(工事料込み)
参照:セコム公式サイト「親の見守りプラン」(2026年9月確認)

レンタルと買取で、月々の負担と初期費用が入れ替わる形になっています。

ALSOKには、初期費用のかからないプランを含めた複数の選び方があります。

プラン月額(税込)初期費用(税込)
お買い上げプラン1,870円70,565円
レンタルプラン2,838円13,365円
ゼロスタートプラン3,069円0円
参照:ALSOK公式サイト「みまもりサービス」(2026年9月確認)

初期にまとめて払うか、毎月ならして払うかを選べる形です。

金額は設置する機器の数によって変わるため、実際の条件は公式サイトでご確認ください。

どちらの会社も、資料を取り寄せるだけなら契約は発生しません。

セコムは救急通報と安否みまもりに加えて、看護師に相談できる窓口も付いています。

※公式サイトに移動します

ALSOKは生活のリズムが家族に伝わる仕組みがあり、フォームの入力だけで取り寄せられます。

※公式サイトに移動します

よくある質問

見守りサービスの種類と選び方について、よく寄せられる質問をまとめました。

Q
見守りサービスは複数を組み合わせてもいいですか?
A

組み合わせている家庭は多くあります。

人が関わるタイプと機器のタイプを1つずつ選ぶと、お互いの弱点を補えます。

組み合わせ方は機械より人とのつながりを大切にしたい親で触れています。

Q
どの種類がよく使われていますか?
A

公表されている統計がないため、割合をお伝えすることはできません。

種類ごとに向く家庭が違うので、多さより自分の家庭に合うかで選ぶほうが確実です。

家庭別の目安は家庭別に見るとどのサービスが合う?でまとめています。

Q
親が一人暮らしでなくても見守りサービスは使えますか?
A

二人暮らしでも申し込めるサービスがほとんどです。

どちらかが体調を崩したときに、もう一方が知らせられる仕組みとして使われています。

誰が対応するかの確認点は異変があったとき、誰が対応してくれるのかで整理しています。

Q
契約する前に機器の実物を見られますか?
A

資料を取り寄せると、機器の写真や大きさが載っていることが多いです。

取り寄せるだけなら契約は発生しないため、比べる材料として使えます。

確認の観点は親が無理なく使えるかどうかでまとめています。

Q
自治体の見守りと民間のサービスはどう違いますか?
A

自治体の取り組みは内容も対象になる条件も市区町村ごとに異なります。

使えるかどうかの判断はこの記事ではできないため、親が住む自治体の窓口でご確認ください。

費用の考え方は料金の幅はどこで決まる?で整理しています。

まとめ:高機能なものではなく「今の親に必要なもの」を選ぶ

見守りサービスは7種類ありますが、選ぶときの分かれ目は誰が動くのかの一点です。

機能が多いものが合うとは限らず、親が使えなければ続きません。

実家までの距離と、親の操作の得意さで候補は自然に絞れます。

迷ったら、まず実家までの移動時間を思い出してみてください。

すぐ行ける距離なら、知らせが届くタイプで十分に回ります。

数時間かかるなら、人が動いてくれるタイプまで視野に入れる価値があります。

種類の違いが分かったので、うちの実家の距離で考えれば絞れそうです。

気になったタイプが2つか3つに絞れたら、資料を取り寄せて見比べてみてください。

読んだうえで決めても遅くないので、今の段階で取り寄せておくと動きやすくなります。

駆けつけ型が候補に残ったなら、セコムは親の見守り向けプランの中身を資料で確かめられます。

※公式サイトに移動します

ALSOKは機器の組み合わせ方が複数あるので、資料で見比べてから選べます。

※公式サイトに移動します
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