
実家に見守りカメラを置きたいのですが、どこに置けばいいのか迷っています…。
この記事では、実家に見守りカメラを置く場所について解説します。
結論から書くと、置きやすい場所と避けたい場所があり、ここで親の受け止め方が変わります。
玄関・居間・台所までにとどめると、話が通りやすくなります。
総務省の注意喚起とメーカーの公開情報をもとに整理しました。
実家の間取りを思い出しながら読んでみてください。
実家のカメラは、置く場所で親の受け止め方が変わる
実家にカメラを置くとき、もめる原因は機種ではなく場所です。
同じカメラでも、玄関に置くか寝室に置くかで受け取られ方が変わります。
場所ごとの向き不向きを並べてみます。
| 場所 | 置き方 | 理由 |
| 玄関まわり | 置きやすい | 出入りが分かり、部屋の中までは映らない |
|---|---|---|
| 居間 | 置きやすい | 長くいる場所なので様子が伝わる |
| 台所と廊下 | 置きやすい | 動きがあるかどうかが分かる |
| 寝室 | 避けたい | 寝ている姿が映ってしまう |
| 浴室と脱衣所 | 置かない | 着替えが映ってしまう |
| お手洗い | 置かない | 見られたくない場所になる |
| 書類や通帳のまわり | 避けたい | お金のことが映ってしまう |
置きやすいのは、家族と共通で使う場所です。
反対に、体や持ち物が映る場所は外しておきます。
この線引きをしておくと、親に話すときの言葉が決まります。
場所を決めるときの考え方です。
親が家族を迎える場所なら、カメラがあっても受け入れやすくなります。
親がひとりで過ごす場所は、映ることの負担が大きくなります。
体が映る場所は、置かない前提にしておきます。
お金や書類が映る場所も、親が気にしやすいところです。
迷ったときは、自分の家に同じものを置けるかで考えます。
置けないと感じる場所なら、親も同じように感じます。
まずは、置きやすい3か所から見ていきます。
実家で置きやすい3か所
家族と共通で使う場所なら、カメラを置いても角が立ちにくくなります。
どこに何を期待するのかを、置く前に決めておきます。
玄関まわり:出入りが分かる
1つ目は、出入りだけが分かる玄関まわりです。
部屋の中は映らないので、親の抵抗がいちばん小さい場所です。
外に出た時間と、帰ってきた時間が分かります。
玄関に置くと分かることです。
- 朝に新聞を取りに出ているか
- 日中に外出しているか
- 帰ってきた時間はいつか
- 知らない人が来ていないか
出かけたまま帰っていない、という変化に気づけます。
たたきの全体が入る高さに置くと、転んだときも分かります。
ただし、となりの家や道路が映る向きは避けます。
来客が映ることもあるので、親にその点も伝えておきます。
宅配の受け取りを確かめたい家にも向いています。
玄関は、親に説明しやすい置き場所です。
防犯の話として切り出せるので、話が通りやすくなります。
まず1台だけ置くなら、ここから始めるのが無理がありません。
居間:長くいる場所の様子が分かる
2つ目は、1日のうち長くいる居間です。
テレビの前やこたつのまわりに、親は長くいます。
ここが映ると、暮らしの様子がいちばん伝わります。
居間に置くときに決めておきたいことです。
- 親が座る場所が正面から映らない向きにする
- テレビの画面が映り込まない位置にする
- 窓を背にすると逆光で見えにくくなる
- 顔が大きく映る高さは避ける
正面から顔を映すと、見られている感じが強くなります。
足元や部屋全体が分かる向きなら、負担が小さくなります。
動きがあるかどうかだけ分かれば足りる家も多いです。
来客があることも考えて、置き場所を決めます。
親と一緒に、映り方を画面で確かめてから決めます。
居間は、向きの決め方で受け止め方が変わる場所です。
顔を狙わず、動きが分かる向きにしておきます。
置いたあとに映り方を見せると、親の不安が小さくなります。
台所と廊下:動きがあるかが分かる
3つ目は、通るたびに動きが出る台所や廊下です。
長くいる場所ではありませんが、1日に何度も通ります。
通っていないことが、変化のしるしになります。
台所と廊下で分かることです。
- 朝に台所へ立っているか
- 食事の支度をしている様子があるか
- 夜中に廊下を通っているか
- いつもの時間に動きがあるか
食事の支度が止まっていれば、体調の変化のしるしになります。
ただし、原因を家族が決めつけないようにします。
気になるときは、かかりつけ医や自治体の窓口に相談します。
火の元が心配な家は、台所に向けると様子が分かります。
廊下は明かりが足りないと映りにくいので、明るさも見ます。
台所と廊下は、動きの有無だけを見る場所です。
顔が映らない高さでも、十分に役割を果たします。
次は、置くのを避けたい場所を見ていきます。
置くのを避けたい5か所
体や持ち物が映る場所は、置かない前提で考えるほうが無理がありません。
避けた場所は、別の方法で埋められます。
寝室
1つ目は、寝ている姿が映る寝室です。
夜に心配があるからこそ、置きたくなる場所です。
ただし、寝顔や着替えが映るので負担が大きくなります。
寝室に置かずに夜を見る方法です。
- 廊下に置いて、お手洗いへの行き来だけを見る
- 枕元に押して知らせるボタンを置く
- 寝室の明かりの点き方で分かる機器を使う
- 朝にいつもの時間に動きがあるかを見る
寝室の外から見る形にすると、親の抵抗が小さくなります。
夜中に動いているかどうかは、廊下でも分かります。
倒れたときに知らせたいなら、ボタンのほうが確実です。
寝室に置くなら、親の同意を取ってからにします。
同意があっても、顔が映らない向きにしておきます。
寝室は、外から見る形に置き換えられる場所です。
心配の中身は「夜に動いているか」なので、廊下で足ります。
夜の備えは、カメラ以外のほうが向いていることもあります。
浴室と脱衣所
2つ目は、着替えが映る浴室と脱衣所です。
転倒や温度差が心配な場所なので、気になるのは当然です。
ただし、カメラで見る形は親が受け入れにくくなります。
浴室と脱衣所を見ずに備える方法です。
- 脱衣所に暖房を足して温度差を小さくする
- 洗い場と浴槽に滑り止めを足す
- 入る前にひと声かける習慣をつくる
- 長風呂のときに気づける知らせの仕組みを使う
ここは見るよりも、転びにくくする備えのほうが効きます。
湯の温度や入る時間は、無理のない範囲にしてもらいます。
体調についての判断は、かかりつけ医に任せます。
浴室にカメラを置く案は、はじめから外しておきます。
脱衣所も、着替えをする場所なので同じ扱いにします。
水まわりは、見るのではなく備える場所です。
カメラの話を持ち出すと、ほかの場所まで断られることがあります。
ここを外しておくと、玄関や居間の話が通りやすくなります。
お手洗い
3つ目は、いちばん見られたくないお手洗いです。
回数や時間が気になる家もありますが、置く場所ではありません。
ここに置くと、見守りではなく監視として受け取られます。
お手洗いの心配に別の形で応える方法です。
- 廊下から、行き来の回数だけが分かる形にする
- 夜中の移動に明かりを足して転びにくくする
- 気になる変化はかかりつけ医に伝える
- 本人が言いやすい聞き方を決めておく
回数の多さから病気を判断するのは家族の役目ではありません。
気になることは、受診のときに伝えるのがいちばん早い道です。
廊下からの行き来だけなら、親も受け入れやすくなります。
夜の移動は、明かりを足すだけでも安全になります。
ドアの外にも置かないほうが、信頼を守れます。
お手洗いは、置かないと決めておく場所です。
迷う余地を残さないほうが、親との話が進みます。
心配の中身は、廊下と明かりで受け止められます。
書類や通帳のまわり
4つ目は、お金のことが映る書類まわりです。
机やたんすの上は、通帳や郵便物が置かれています。
映ると、見られたくないものまで記録されます。
書類まわりで気をつけたいことです。
- 机やたんすの上が画面に入らない向きにする
- 郵便物の置き場所が映らないようにする
- カレンダーの書き込みも映ることがある
- 映り込みは置いたあとに画面で確かめる
家族だけが見るとしても、親の気持ちは別です。
お金のことを見られていると感じると、信頼が崩れます。
書類の確認は、帰省のときに親と一緒に見る形にします。
映り込みは、置いたあとに画面を見れば分かります。
気づいたら向きを変えるか、場所を動かします。
書類まわりは、向きを変えるだけで避けられる場所です。
置く前ではなく、置いたあとの確認で見つかります。
親と一緒に画面を見ておくと、あとで問題になりません。
親が置かないでと言った場所
5つ目は、親が置かないでと言った場所です。
理由が分からなくても、言われたらそこは外します。
押し切ると、ほかの場所まで断られることになります。
断られたときの進め方です。
- 理由を問い詰めず、まず外す
- 別の場所で同じことが分かるかを考える
- カメラ以外の方法に置き換える
- 時間をおいてから、もう一度話す
その場で理由を聞き出そうとすると、話がこじれます。
1か所外しても、ほかの場所で足りることが多くあります。
親が断る理由は、見られること自体への抵抗が中心です。
先に玄関だけ置いて、慣れてから広げる形も取れます。
最初から全部そろえようとしないほうが続きます。
断られた場所は、外すことで信頼が残ります。
ここを押し切らなければ、次の相談ができます。
嫌がる理由と別の方法は親が見守りカメラを嫌がるときの7つの方法でまとめています。
そもそも映像が必要かを先に決める
置く場所の前に、映像が本当に必要かを確かめておきます。
心配の中身によっては、映像でなくても足りることがあります。
心配ごとと、必要な形を並べてみます。
| 心配の中身 | 必要な形 |
| ちゃんと起きて動いているか | 動きがあったかどうかの知らせで足りる |
|---|---|
| 食事をとっているか | 台所や電気ポットの使われ方で分かる |
| 転んで動けなくなっていないか | 押して知らせるボタンのほうが確実 |
| 知らない人が来ていないか | 玄関の映像が役に立つ |
| 部屋の様子を見て安心したい | 居間の映像が合う |
表のとおり、映像が要るのは一部の心配だけです。
動きの有無で足りるなら、カメラでなくても選べます。
ここを決めておくと、置く台数も少なくて済みます。
映像を選ぶときに考えておきたいことです。
映像は情報が多いぶん、親の負担も大きくなります。
家族が見る回数も、思ったより減っていきます。
毎日見続けられるかを、先に考えておきます。
見ない日が続くと、置いた意味が薄くなります。
知らせが届く形なら、見に行く手間が要りません。
見守りと監視の線引きは監視と見守りの違いと親が嫌がらない4つのポイントでまとめています。
置く前に親と決める4つのルール
場所が決まったら、使い方のルールを親と決めておきます。
ここを決めずに置くと、あとで止められることがあります。
決めておく4つを並べます。
| 決めること | 決め方の例 |
| いつ見るか | 朝と夜の決まった時間だけ見る |
|---|---|
| 録画を残すか | 残さず、見るときだけ映す形にする |
| 親から切れるか | 電源を抜いてよいことにしておく |
| 誰が見るか | 見る人をきょうだいの中で決めておく |
いちばん効くのは、親から切れるようにしておくことです。
自分で止められると分かるだけで、受け止め方が変わります。
切られたら、理由を聞いて置き場所を考え直します。
ルールを決めるときのコツです。
見る時間を決めると、家族のほうも続けやすくなります。
録画を残すかどうかは、必要がなければ残さない形が軽くなります。
残す場合は、どれくらいで消えるのかを親に伝えます。
見る人を決めておくと、きょうだいの間でも揉めません。
決めたことは、紙に書いて実家に置いておくと確かです。
半年たったら、見直してよい前提にしておきます。
録画の残し方は見守りカメラの保存期間と残しすぎない4つの決め方でまとめています。
置く場所を決めるときに見る4つの点
同じ部屋でも、置く位置で使えるかどうかが変わります。
帰省のときに、この4つを見ておきます。
順に並べたのが次の表です。
| 見る点 | 確かめること |
| 電源 | コンセントが近くにあるか、コードが通り道に出ないか |
|---|---|
| 映る範囲 | 部屋のどこまで入るか、外が映らないか |
| 明るさ | 窓を背にして逆光にならないか、夜に見えるか |
| 音 | 音を拾う機器なら、会話まで入ってよいか |
見落としやすいのは、コードが通り道に出ることです。
足元に増えると、つまずく元になってしまいます。
音を拾う機器は、親に伝えてから使います。
置いたあとに確かめることです。
画面を見て、映ってほしくないものが入っていないかを確かめます。
となりの家や道路が入るときは、向きを変えます。
夜の見え方は、暗くなってから確かめます。
通信が途切れないかも、何日か様子を見ます。
コードは壁ぎわに寄せて、床を横切らないようにします。
実家に回線がない場合は見守りカメラをWi-Fiなしで使う4つの方法でまとめています。
置いたあとは設定も確かめる
カメラは外とつながるので、設定の確認も要ります。
総務省も、ネットワークカメラの設定について注意を呼びかけています。
置いたあとに、3つを確かめておきます。
参照:総務省「ネットワークカメラのセキュリティ設定についての重要注意」
- 初めから入っているパスワードを変えておく
- 機器のソフトを新しい状態にしておく
- 使わない機能は切っておく
この3つは、置いた日に済ませておきたい手順です。
実家の機器なので、設定は子どもがやるほうが確実です。
親に操作を任せると、そのままになりがちです。
設定のときに決めておきたいことです。
パスワードは家族で分かる形にして、記録を残しておきます。
記録は実家ではなく、子どもの手元に置きます。
ソフトの更新は、自動で入る設定にしておくと楽になります。
使わない機能を切ると、親が誤って触る心配も減ります。
サービス側の不具合で、一時的に見られなくなることもあります。
見られない日があっても慌てないよう、別の連絡手段も残します。
設定まで済ませて、ようやく置いたことになります。
次は、置けない場所をどう埋めるかを見ていきます。
置けない場所は、カメラ以外で埋める
避けた場所の心配は、映像を使わない形で受け止められます。
寝室・水まわり・お手洗いは、別の手段のほうが向いています。
場所ごとに合う形を並べたのが次の表です。
| 避けた場所 | 心配の中身 | 代わりになる形 |
| 寝室 | 夜に動いているか | 押して知らせるボタン/明かりで分かる機器 |
|---|---|---|
| 浴室と脱衣所 | 転倒と温度差 | 滑り止めと暖房/長風呂に気づく知らせ |
| お手洗い | 行き来の変化 | 廊下の明かりと、行き来だけが分かる形 |
| 書類まわり | お金のこと | 帰省のときに親と一緒に見る |
| 家全体 | 倒れて動けないとき | 異常のときに人が実家へ向かう形 |
電気ポットや電球を使う形は、インターネットの回線がなくても使えます。
映像は残りませんが、暮らしの様子は家族に伝わります。
カメラと組み合わせて、足りないところを埋める形も取れます。
倒れて動けないときまで備えたい場合は、確かめることが2つあります。
1つは、親がボタンを押せる場所に持てるかどうかです。
もう1つは、知らせが届いたあと誰が実家へ向かうかです。
遠方の家族だけでは、その日のうちに着けないことがあります。
到着までの時間は、状況や地域によって異なります。
実家の住所が対応の範囲に入るかも、あわせて確かめます。
セコムの親の見守りプランは、握って知らせるボタンや安否をみまもる仕組みをオプションで選べます。
寝室に置けないぶんを何で埋められるか、資料で確かめられます。
ALSOKのみまもりサポートは、ボタンを押すと警備員が実家へ向かう形が案内されています。
実家の地域が対応の範囲に入るかを、資料で確かめられます。
2社の違いはセコムとアルソックの見守りはどっちが良いかで並べています。
よくある質問
実家の見守りカメラについて、よく寄せられる質問をまとめました。
- Q実家の見守りカメラは何台くらい置きますか?
- A
- Q親の寝室に置いてもいいですか?
- A
- Q親に内緒で置くことはできますか?
- A
- Qカメラを置いたら、ほかの備えは要りませんか?
- A
- Q置いたあとに何を確かめればいいですか?
- A
まとめ:実家のカメラは玄関・居間・台所までにとどめる
実家にカメラを置くときの分かれ目は、機種ではなく場所です。
玄関・居間・台所までにとどめ、寝室と水まわりは外します。
避けた場所の心配は、映像を使わない形で埋められます。
まずは、玄関に1台だけから始めてみてください。
防犯の話として切り出せるので、親にも通りやすくなります。
慣れてきたら、居間や台所を足していけば十分です。

全部の部屋に置くつもりでした。玄関から始めて、寝室は別の方法にします。
倒れて動けないときの備えは、映像とは別に用意しておきます。
資料を取り寄せるだけなら、契約は発生しません。
セコムは実家の間取りを伝えると、置ける機器の組み合わせを示してもらえます。
カメラで埋められない部分を、親と読みながら決められます。
ALSOKは3つのプランから、必要なものだけを足せる形になっています。
実家に合う組み合わせがあるかを、資料で並べて確かめられます。
見守りの方法全体は離れて暮らす親を見守る10の方法でまとめています。

