
親の見守りって、いつから始めればいいんだろう。まだ元気だし、早すぎる気もして…。
この記事では、親の見守りをいつから始めればいいのか、その目安と始め方について解説します。
結論から書くと、始めどきは年齢ではなく親の暮らしが変わるときです。
迷っているなら、親が元気なうちに小さなところから始めておくと後で慌てずに済みます。
何歳からという決まりはないので、家ごとに決めるための目安として整理しました。
今の親の暮らしと照らし合わせながら読んでみてください。
見守りを始める時期は、年齢ではなく暮らしの変わり目で決める
見守りに何歳からという決まりはありません。
70代でも毎日元気に出かける親もいれば、60代で一人暮らしになる親もいます。
年齢で区切ると、早すぎたり遅すぎたりしやすくなります。
目安にしたいのは、親の暮らしが変わるときです。
一人暮らしになる、運転をやめる、入院するといった出来事がそれにあたります。
暮らしが変わると、それまで家族が自然に分かっていたことが見えなくなります。
見えなくなった部分を補うのが、見守りの役目です。
変わり目が来る前に考えておけば、慌てて決めずに済みます。
もう一つの目安は、子どもの側の心配が大きくなったときです。
親が変わらなくても、自分の不安が続くなら始めどきと考えてかまいません。
ここからは、始めどきの目安を具体的に見ていきます。
見守りを考えたい5つの目安
ここでは、見守りを考え始めたい場面を5つに分けて紹介します。
一つでも当てはまれば、見守りを考え始める時期です。
親が一人暮らしになったとき
1つ目は、両親の片方を見送ったり、離れて暮らしたりして一人になったときです。
夫婦で暮らしていれば、どちらかが異変に気づけます。
一人になると、その役を担う人が家からいなくなります。
一人暮らしになった直後は、親も暮らしを立て直している最中です。
手続きや片づけに追われ、疲れがたまりやすい時期でもあります。
子どもから見ても、親の一日の流れがまだつかめていません。
この時期は、連絡の回数を少し増やすところから始めます。
落ち着いてきたら、続けられる見守りの形を一緒に考えます。
一人暮らしになったときは、見守りを考える最初の目安になります。
ただ、気持ちの整理がつかないうちに話を進めると、親の負担になります。
一人暮らしの親の見守り方は家族が気づけない5つのことと3段階の備えでまとめています。
入院や退院で暮らし方が変わったとき
2つ目は、入院や退院をきっかけに暮らし方が変わったときです。
退院して家に戻ると、以前と同じように動けないことがあります。
通院が増えたり、家の中で過ごす時間が長くなったりもします。
体の状態については、この記事では判断できません。
気になることは、主治医や病院の相談窓口に確かめてもらいます。
家族が考えたいのは、家の中で困ったときに助けを呼べるかどうかです。
退院の前後は、家族が実家に行きやすい時期でもあります。
その機会に、見守りの形を親と一緒に考えておきます。
入院のあとは、親のほうも見守りの話を聞き入れやすいことがあります。
自分の体の変化を感じていると、子どもの心配も伝わりやすくなるからです。
急いで決めず、退院後の暮らしが落ち着いてから形を整えても間に合います。
運転をやめて出かけ方が変わったとき
3つ目は、車の運転をやめて、出かける機会が変わったときです。
地域によっては、車がないと買い物や通院が難しくなります。
出かける回数が減ると、人と会う機会も減っていきます。
出かけなくなると、近所の人が親の様子に気づく機会も減ります。
家で過ごす時間が長くなるほど、異変に気づくのが遅れやすくなります。
買い物の手段が変わるので、食事の内容も変わることがあります。
運転をやめた直後は、親が気持ちの面で落ち込むこともあります。
出かけ方の変化と、人と会う機会の変化をあわせて見ておきます。
運転をやめたことは、暮らしの範囲が変わった合図です。
親の出かけ方がどう変わったかを、電話や帰省で聞いてみます。
移動の手段と一緒に、家の中での見守りも考え始める時期になります。
連絡がつかない時間があって、ひやりとしたとき
4つ目は、電話がつながらず、ひやりとした経験があったときです。
結果的には何もなくても、そのときの不安は残ります。
同じことが起きたときにどうするか、決めていないと毎回慌てることになります。
連絡がつかない時間は、家族にとってとても長く感じるものです。
何度もかけ直し、近所に頼むかどうかで迷い、仕事が手につかなくなります。
一度でもこの経験があるなら、備えを考えるきっかけにします。
まずは、連絡がつかないときの手順を家族で決めておきます。
手順を決めると、どこに仕組みを足せばいいかも見えてきます。
ひやりとした経験は、親と話すきっかけにもなります。
「この前は心配した」と自分の気持ちとして伝えると、責める話になりません。
連絡がつかないときの動き方はまず確認したいことと安否確認の方法で整理しています。
帰省のたびに家の様子の変化に気づくとき
5つ目は、帰省したときに家の様子が変わっていると感じるときです。
片づけが追いついていない、冷蔵庫に古い食品が増えた、郵便物がたまっている、といった変化です。
一つひとつは小さなことでも、前回との違いは見守りを考える材料になります。
変化に気づいても、その場で親を問い詰めないようにします。
忙しかった、体調が悪かった、など理由がある場合もあるからです。
気づいたことをメモや写真で残し、次の帰省と比べます。
変化が続くようなら、見守りを考え始める目安になります。
気になることが続くときは、地域の相談窓口に話を聞いてもらう方法もあります。
帰省は、親の暮らしを直接見られる数少ない機会です。
見る場所をあらかじめ決めておくと、変化に気づきやすくなります。
帰省で気づいた変化への向き合い方は慌てて片づける前に確認したい5つのことでまとめています。
まだ早いと感じても、元気なうちに始めたほうがいい3つの理由
親が元気なうちは、見守りはまだ早いと感じがちです。
早めに始めることには、元気なうちにしかない良さがあります。
親が自分で選べる
1つ目は、親が自分で見守りの形を選べることです。
元気なうちなら、親も自分の意見をはっきり言えます。
どこまで知らせるか、何を使うかを、親が決めることができます。
何かが起きてから始めると、家族が急いで決めることになりがちです。
親が選んでいない見守りは、見張られているように感じやすくなります。
自分で選んだものなら、親も続けようという気持ちになれます。
見守りを受け入れてもらえるかは、始め方で大きく変わります。
親が選べる時期に始めることが、長く続く見守りにつながります。
親が選べるうちに始めると、見守りが親のものになります。
子どもが決めた見守りではなく、親が選んだ備えとして続けられます。
見守りと監視の分かれ目は親が嫌がらない4つの境目と伝え方で整理しています。
使い方に慣れる時間がある
2つ目は、機器や決まりに慣れる時間が取れることです。
新しい機器は、使い始めてすぐには生活になじみません。
ボタンの場所を覚えたり、置き場所を変えたりする時間が必要です。
元気なうちに始めておけば、困ったときに使い方で迷いません。
通知の届き方が合わなければ、落ち着いて設定を変えられます。
家族の側も、知らせが届いたときの動き方を練習できます。
いざというときに初めて使う形では、うまく動けないことがあります。
慣れる時間があるかどうかで、見守りの使いやすさは変わります。
見守りは、ふだんから使っていてこそ役に立ちます。
何も起きていない時期は、使い方を覚えるのにちょうどいい時期です。
最初は一つだけ始めて、慣れたら必要に応じて足していきます。
急いで決めると、合わない形を選びやすい
3つ目は、急いで選ぶと親の暮らしに合わない形になりやすいことです。
何かあってからだと、とにかく早く入れたい気持ちが先に立ちます。
比べる時間がないまま、目についたものに決めてしまいがちです。
合わない見守りは、使われなくなったり、やめたくなったりします。
解約の手続きや機器の返却で、かえって手間が増えることもあります。
元気なうちなら、いくつかの候補を並べて比べる時間があります。
資料を取り寄せて、親と一緒に読む時間も取れます。
比べてから選ぶだけで、合わない形を選ぶことは減らせます。
時間があるうちに、候補を並べて比べておくと安心です。
すぐに契約しなくても、中身を知っておくだけで選びやすくなります。
比べ方は比べる7つの項目とあとで困りやすい4つのことで詳しくまとめています。
目安ごとに、最初の一歩は変わる
見守りは、いきなり全部をそろえる必要はありません。
今の目安に合った一歩から始めれば、親の負担も小さく済みます。
5つの目安ごとに、最初にしたいことを並べてみます。
| 目安 | 最初の一歩 | 次に考えること |
| 一人暮らしになった | 連絡の回数を少し増やす | 親が操作しなくても様子が伝わる仕組み |
|---|---|---|
| 入院や退院をした | 家の中で助けを呼べる手段を確かめる | すぐに行けないときに代わりに動く人 |
| 運転をやめた | 出かけ方と人と会う機会を聞く | 家で過ごす時間の見守り |
| 連絡がつかずひやりとした | 連絡がつかないときの手順を決める | 知らせが届く仕組み |
| 帰省で変化に気づいた | 気づいたことを記録して次と比べる | 親と一緒に見守りを選ぶ |
表のとおり、最初の一歩はどれも今日から始められることです。
そのうえで、次に考えることを少し先の予定として置いておきます。
次に考えることが多くなってきたら、見守りサービスを比べる時期です。
始めどきを逃しやすい3つの思い込み
始めどきを逃しやすいのは、次のような思い込みがあるときです。
当てはまるものがないか、一度確かめてみてください。
親が大丈夫と言っているから
1つ目は、親の大丈夫をそのまま受け取ってしまうことです。
親は、子どもに心配をかけたくないので大丈夫と言うことがあります。
本当に大丈夫なときもあれば、困りごとを言い出せないだけのときもあります。
大丈夫という言葉だけで、始めどきを判断しないようにします。
大切なのは、親の言葉と暮らしの様子の両方を見ることです。
親が大丈夫と言うなら、その大丈夫が続くための備えとして話します。
備えの話にすると、親の言葉を否定せずに進められます。
親の言葉は、否定せずに受け止めたうえで備えの話につなげます。
大丈夫だと思っているうちに、何かあったときの手順だけ決めておく形です。
話の切り出し方は見守りを提案する切り出し方5つで紹介しています。
何かあってからでも間に合う
2つ目は、何かが起きてから考えればいいという思い込みです。
見守りは、何かが起きたときに気づくための備えです。
起きてから始めると、その一度目には間に合いません。
何かあった直後は、家族も親も落ち着いて考えられません。
その状態で選ぶと、先に書いたように合わない形を選びやすくなります。
何もない時期に準備しておくことが、見守りを生かすことにつながります。
準備だけして、使い始めるのは親の気持ちが決まってからでもかまいません。
考えるなら、何もない今のうちが楽です。
資料を取り寄せて中身を知っておくだけでも、立派な準備になります。
始めるかどうかは、準備ができてから親と一緒に決めます。
全部そろえてから始めたい
3つ目は、見守りを一度にすべて整えようとすることです。
カメラもセンサーも駆けつけも、と考えると、決めることが多すぎて動けなくなります。
親にとっても、一度に多くの機器が入ると負担が大きくなります。
見守りは、一つから始めて必要に応じて足していく形で十分です。
最初の一つがなじんでから、次を考えるほうが続きます。
何を足すかは、親の暮らしの変わり目に合わせて考えます。
小さく始めると、親の抵抗も小さくなります。
最初の一つは、親の負担が小さいものから選びます。
連絡の決まりや、ボタン一つで助けを呼べるものなどが始めやすい例です。
見守りの方法の全体像は離れて暮らす親を見守る10の方法でまとめています。
すぐに行けない家は、駆けつけまで含めて早めに資料を見ておく
実家まで遠い家では、知らせが届いてもすぐに動けないことがあります。
その場合は、代わりに様子を見に行ってくれる人や仕組みが必要です。
警備会社の見守りは、知らせを受けて確認や駆けつけまでしてくれる形です。
駆けつけまでの時間は、状況や地域によって異なります。
対応している地域や、どこまで対応してもらえるかは資料で確かめられます。
資料を取り寄せるだけなら、契約の話には進みません。
始める時期を決める前に中身を知っておくと、変わり目が来たときに慌てずに済みます。
セコムには、離れて暮らす親のための「親の見守りプラン」があります。
始める時期を決める前でも、何ができるのかを資料で先に確かめられます。
ALSOKのみまもりサポートは、必要な機能をオプションで足していける形です。
まず小さく始めて、あとから広げられるかを資料で見られます。
迷ったときは、地域の相談窓口も使える
始めどきに迷ったときは、家族だけで決めなくていいと考えます。
親が住む地域には、高齢者の暮らしについて相談できる窓口があります。
厚生労働省は、地域包括支援センターを高齢者の総合相談を行う機関として案内しています。
地域包括支援センターは、市町村が設置している窓口です。
見守りを始めるかどうかの前に、地域にどんな支えがあるかを聞けます。
自治体によっては、独自の見守りの取り組みを行っていることもあります。
相談できる内容や窓口の場所は、実家のある市町村のホームページで確かめます。
地域の支えを知ると、家族が担う部分がはっきりします。
足りない部分だけを、見守りサービスで補う考え方もできます。
よくある質問
親の見守りをいつから始めるかについて、よく寄せられる質問をまとめました。
-
Q見守りは何歳から始めるのがいいですか?
-
A
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Q親が元気なうちから始めるのは早すぎませんか?
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A
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Q親が大丈夫と言って、見守りを嫌がります
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A
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Q最初は何から始めればいいですか?
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A
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Q始めどきに迷ったとき、どこに相談できますか?
-
A
親が住む地域の地域包括支援センターで、高齢者の暮らしについて相談できます。
窓口の場所は、実家のある市町村のホームページで確かめられます。
詳しくは迷ったときは、地域の相談窓口も使えるで紹介しています。
まとめ:見守りは暮らしの変わり目を目安に、元気なうちに小さく始める
見守りを始める時期は、年齢ではなく暮らしの変わり目で考えます。
一人暮らしになった、運転をやめた、連絡がつかずひやりとした、といった場面が目安です。
迷っているなら、親が自分で選べる元気なうちに小さく始めておくと安心です。
まずは、今の親の暮らしが5つの目安のどれに近いかを考えてみてください。
そのうえで、最初の一歩と、次に考えることを家族で共有しておきます。

年齢で考えていましたが、暮らしの変わり目で考えればいいんですね。まずは連絡の決まりから始めて、資料も見ておきます。
セコムの親の見守りプランには、家族向けのアプリで親が在宅中か外出中かなどが分かる仕組みがあります。
どんな形で見守れるのかを、親と話す前に資料で確かめてみてください。
ALSOKには、相談ボタンで看護師資格を持つスタッフに24時間相談できる仕組みがあります。
親が元気なうちから使える備えとして、中身を資料で見比べられます。

